- 2021/07/16 掲載
テーパリング条件、年後半に満たす可能性=シカゴ連銀総裁
グローバル・インターディペンデンス・センターのイベントで、「ここ数カ月の雇用の伸びが私の予想を下回っていることを考慮すると、われわれが金融政策スタンスの調整を行うために必要な実質的な一段の進展については、まだ評価すべき点がある」と指摘。条件を満たす時期を見極めるには「2─3カ月以上」かかるとした。
また、現在5.9%の失業率が年末の予想である4.5%に向けて急速に改善しなければ、テーパリング(量的緩和の縮小)は先送りされる可能性があるとした。
利上げについては、2022年以降のインフレ率の状況にも左右されるが、24年初に新型コロナウイルス禍後の最初の利上げを実施することが適切と改めて表明。コアインフレ率は足元で予想以上に高進しており、年末までに3%に達する可能性があるが、来年には2.1%に鈍化するとし、引き締めが早すぎればインフレ率が目標の2%に達しない懸念があるとした。
足元のインフレ高進が利上げの適切な時期にどのように影響するかはまだ消化中と指摘。「個人的な見解では、忍耐が必要だ。年末までにはインフレの影響についてより明確な見解が得られるだろう」と語った。
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