原油先物は反発、コロナ巡る懸念で上値重い

［東京　１０日　ロイター］ - アジア時間の原油先物は、前日に付けた３週間ぶり安値から反発している。ただ、中国での新型コロナウイルス感染拡大と規制によって燃料需要が落ち込むとの懸念が出ており、上値の重い展開が見込まれる。

０１０６ＧＭＴ（日本時間午前１０時０６分）時点で、北海ブレント先物は０．３０ドル（０．４％）高の１バレル＝６９．３４ドル。前日は２．３％下落していた。米ＷＴＩ原油先物は０．４３ドル（０．７％）高の１バレル＝６６．９１ドル。前日は２．６％安だった。

中国では、新型コロナウイルスの感染者が再び増加しており、アナリストは当局の感染者ゼロ戦略に最大の試練をもたらしていると指摘する。

ＡＮＺリサーチはリポートで「すでに人の流れに影響が出ている」と指摘。ＯＡＧのデータを引用し、中国の航空会社の輸送能力が１週間で３２％減少したと述べた。

ロイター調査によると、米国の週間統計では原油やガソリンの在庫が直近の週に減少したとみられている。