- 2021/08/20 掲載
英7月小売売上高、前月比2.5%減 予想外のマイナス
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.4%の増加だった。
ONSによると、欧州選手権でイングランド代表が決勝に進んだことと悪天候が重なって、一部の消費者は買い物に出掛けるのを控えたとの指摘が小売店から聞かれた。
一方、新型コロナウイルスの感染者が増えていることへの不安が売上高減少の要因との声は出ていないという。
しかし、新型コロナのデルタ株が急速に広まったことに加えて、政府の追跡アプリで通知を受けた多くの人が隔離されたことを反映している可能性が高いとアナリストはみている。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トムズ氏は「7月の小売売上高の急激な減少は新型コロナ感染者が増加したことが主な原因」とし、市民は買い物を避けたり自主隔離を強いられたりしたと分析した。
食品販売店の売上高は1.5%減、食品以外の小売店は4.4%減となった。
ただ、全体の売上高は新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)前の2020年2月の水準を5.8%上回った。
インターネット販売が小売売上高全体に占める割合は6月にパンデミック後で最低となっていたが、7月は27.9%に上昇した。
また、4─7月の公的部門借り入れは英予算責任局(OBR)が3月に示した予想を260億ポンド(354億3000万ドル)下回った。
7月の借り入れ額は104億ポンドと市場予想の中央値(118億ポンド)を下回った。期限前に確定申告が行われ税収が増えたことで赤字額が縮小した。
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