- 2021/08/29 掲載
ポータブル電源に脚光=コロナ禍、防災で利用拡大
ポータブル電源が脚光を浴びている。内蔵する大容量のバッテリーに電気を蓄え、屋外でもパソコンや調理家電などさまざまな電化製品に電力を供給できるのが特長。新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの広がりやアウトドアブームで利用が増えており、相次ぐ自然災害による防災意識の高まりも背景にあるようだ。
JVCケンウッドによると、4~6月期の販売額は前年同期比2倍以上に伸びた。キャンプや車に寝泊まりする車中泊での利用に加え、庭やベランダでDIY用器具の電源として使う「巣ごもり需要」も追い風となった。9月には黒で統一したシンプルなデザインの新機種(推定価格7万5000円前後)を投入し、アウトドア志向の若者らをターゲットに据える。
米ジャクリ社も「売れ行きは右肩上がり」(日本法人)と指摘する。1万9800円の手軽なタイプのほか、定格出力1000ワットの大容量モデル(13万9800円)も人気で、太陽光で充電できるソーラーパネルとのセット販売に力を入れる。
家電量販大手ビックカメラの担当者は、問い合わせが増えていることから「売り場を店の一番奥から見やすい場所に変えた」と話す。ヨドバシカメラの7月の販売額は前月比1.8倍。台風シーズンを前に防災用の非常電源としてもアピールする方針だ。
【時事通信社】 〔写真説明〕JVCケンウッドが9月に販売するポータブル電源「BN―RK600」(同社提供)
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