- 2021/08/30 掲載
中国華融、新たな戦略的投資家の候補と協議
同社は通期決算が160億ドルの赤字となり、中国中信集団(CITIC)率いる国有企業連合との間で投資契約を締結したと明らかにしている。
同会長は決算会見で、多くの投資家が引き続き華融を信用しており、国内外の新たな戦略的投資家の候補と協議を進めていると発言。
同社の幹部は「手早く利益を上げる体制から、時間をかけて苦労して利益を上げる体制に移行する必要がある」と述べた。急激な拡大路線を取った頼小民・元会長は、汚職事件を受けて1月に死刑を執行された。
華融の幹部は、主力事業に専念しており、先行きの安定感が増していると強調。オフショア部門の中国華融国際が引き続き戦略的な土台になるとし、資産構造の改善が続き、財務指標も回復するとの見通しを示した。
ドル建て債を借り換えるかどうかについては、信用力の回復状況や業務上のニーズ、規制当局の承認を基に決めると表明。永久債を買い戻すかどうかも、中国華融国際の業務状況や債権者との契約を基に決めるとしている。
デュレーション・ファイナンスのデータによると、会見を受けて、子会社の華融ファイナンス2017Co Ltdが発行した永久債(利率4%)のミッドプライスは約1セント上昇し、94.781となった。
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