- 2021/09/07 掲載
中国当局、環境汚染などで国営金属大手2社を非難 ガス漏れなど
同省は先月、重工業界の問題解決に向けた中央政府による監査の一環として、中国黄金とCNMCに調査チームを派遣すると発表していた。
調査員によると、CNMC傘下で国内最大の銅生産会社、中国大冶有色金属鉱業が湖北省に所有する銅溶鉱炉から煙道ガスが漏れていたほか、近くの雨水排管網に有毒な鉛やヒ素、カドミウムの不純物が過度に蓄積していたことが判明した。
中国大冶は、鳳山銅鉱山の鉱滓ダムについて、揚子江から約800メートルしか離れていないにもかかわらず、2012年から決壊防止溝の建設を指示されていながら実行していなかったと指摘された。
生態環境省が公表した中国黄金に関する報告書によると、同社は雲南省、広西壮族自治区、貴州省の南部を中心に事業を展開。これらの地域は資源が豊富にあるとされるが、生態系が崩れやすい環境にある。
報告書は、中国黄金の子会社が貴州省に保有する鉱滓ダムについて、十分に対策が講じられておらず、過剰な量のヒ素やカドミウムで池を赤茶色に変色させていると強く非難した。
中国黄金などは今回の調査に関してコメントを控えた。
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