- 2021/09/09 掲載
米国株式市場=下落、デルタ株やテーパリング懸念が圧迫
アップルとフェイスブックがともに約1%下落し、S&P総合500種の下げを主導した。
3日発表の8月の米雇用統計が軟調だったことから市場では慎重な姿勢が広がっており、コスト上昇を背景に米連邦準備理事会(FRB)が予想より早期に緩和縮小に動くのではないかとの懸念も高まっている。
FRBは8日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、コロナ感染再拡大で景気回復に影響が出るとの懸念が増大する中、米経済成長は7月初旬から8月にかけて「緩やかな」ペースにやや減速したとの認識を示した。
セントルイス地区連銀のブラード総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、米国の先月の雇用の伸びが鈍化したものの、FRBは新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を受けた大規模な景気支援プログラムの縮小計画を進めるべきとの認識を示した。
CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は、経済が成長するかどうか投資家は判断しかねており、長期的なポジションにコミットしていないと指摘した。
業種別ではS&P500の主要11部門のうち6部門が下落。素材やエネルギーが1%超下げた。
個別銘柄では、暗号資産(仮想通貨)交換所大手のコインベース・グローバルが3.2%安。ユーザーが仮想通貨の融資で金利を稼げる仕組み「レンド」を導入する計画について、計画を実行に移せば提訴するとの通知を米証券取引委員会(SEC)から受け取ったことを明らかにした。
後払いサービスのペイディを3000億円で買収すると発表したペイパルは2.7%安となった。
米取引所の合算出来高は95億株。直近20営業日の平均は91億株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.71対1の比率で上回った。ナスダックでは2.18対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35031.07 -68.93 -0.20 35087.45 35175.15 34925.61
前営業日終値 35100.00
ナスダック総合 15286.64 -87.69 -0.57 15360.35 15360.35 15206.61
前営業日終値 15374.33
S&P総合500種 4514.07 -5.96 -0.13 4518.09 4521.79 4493.95
前営業日終値 4520.03
ダウ輸送株20種 14597.43 -51.69 -0.35
ダウ公共株15種 949.12 +16.86 +1.81
フィラデルフィア半導体 3377.68 -42.05 -1.23
VIX指数 17.96 -0.18 -0.99
S&P一般消費財 1474.34 +2.30 +0.16
S&P素材 525.59 -5.44 -1.02
S&P工業 867.78 +1.53 +0.18
S&P主要消費財 751.89 +5.78 +0.78
S&P金融 625.74 -2.11 -0.34
S&P不動産 302.58 +1.67 +0.55
S&Pエネルギー 357.11 -4.69 -1.30
S&Pヘルスケア 1582.35 -1.23 -0.08
S&P通信サービス 286.82 -1.24 -0.43
S&P情報技術 2785.51 -11.36 -0.41
S&P公益事業 352.77 +6.20 +1.79
NYSE出来高 8.52億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29965 - 165 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 29960 - 170 大阪比
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