- 2021/09/10 掲載
カナダ経済、量的緩和策が不要な段階に近付いている=中銀総裁
カナダ銀行は前日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。
マックレム総裁は9日の講演で、「景気回復が進むにつれ、QEによる刺激策の継続が必要でなくなる時期が近付いているが、まだそこには至っていない」とし、その時期は経済情勢に左右されると指摘。
「(満期を迎える債券を)再投資する段階に達したら、少なくとも政策金利を引き上げるまでは一定期間その状態が続くと考えるのが妥当だ」と述べた。
また、カナダで最も打撃を受けたセクターの多くが夏季にかけてようやく回復し始めたものの、回復はまだ不安定で、不確実性が残っていると言及。世界的な景気回復のリスクとして新型コロナウイルス感染者の増加やサプライチェーン(供給網)を巡る混乱があるとし、カナダ経済のパフォーマンスにも影響を与えるとした。
その上で「世界的なサプライチェーンの問題は徐々に解決されるだろうが、時間がかかる可能性がある」とした。
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