- 2021/09/10 掲載
3000億円調達=コロナ長期化で―日航発表
日本航空は10日、劣後ローンなどで3000億円程度の資金調達を実施すると正式に発表した。新型コロナウイルス感染拡大が長引く中、手元資金を厚くして財務基盤の強化を図る。日航は昨年、約1800億円の公募増資を行ったが、コロナ禍の長期化に備え追加の資金調達が必要だと判断した。
三菱UFJ銀行とみずほ銀行、三井住友銀行、日本政策投資銀行から、資本に近い性質を持つ劣後ローンで最大2000億円借り入れる。併せて、支払い順位が普通社債より低い劣後債も発行して1000億円程度調達する。
同社は「必要十分な手元流動性は確保できているが、経営環境が大きく変化することが想定される」と説明。調達資金は、運転資金や有利子負債の返済に加え、燃費性能に優れた最新機材への更新や需要回復期に利用拡大を見込む傘下の格安航空会社(LCC)の強化といった成長投資に回す。
【時事通信社】 〔写真説明〕成田空港の日航機
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