- 2021/09/10 掲載
午後3時のドルは109円後半、香港株や米長期金利の上昇を好感
ドルは仲値付近で実需の売りに押され109.70円まで下落した。ただ、正午過ぎには「週末を控えたポジション調整的な海外勢によるドル買いが散見される」(アナリスト)といい、薄商いの中、そうした買いでドル/円は109.92円付近まで底上げされた。
また、大幅に続落していた香港株がきょうは持ち直していることで、リスク回避の円買いが後退しているとの指摘もあった。
前日のハンセン指数は大幅続落。ハイテク株が売られ、過去6週間で最大の下げを記録した。午後3時時点で、同指数は前営業日比1.67%上昇している。
9日のECB(欧州中央銀行)理事会では、市場の予想通り新型コロナ対応の債券買い入れプログラムの買い入れ規模縮小が決定された。ただ、ラガルド総裁は記者会見で、今回の決定について「テーパリングではない」と強調し、緩和継続の姿勢を示した。
昨日の海外時間、ユーロ/ドルは乱高下する場面もみられたが、東京時間では大きな値動きはみられていない。
マーケット参加者からは、「ECBの金融政策の方向性を確認し、次の焦点はFOMC(米連邦公開市場委員会)になる。FOMCでFRB(米連邦準備理事会)のスタンスを確認してから、ユーロのトレンドが形成されていくのではないか」(国内証券)との見方が示された。
米10年国債利回りは午後3時時点で1.3106%付近。前日の海外市場の安値1.2870%から上昇し、ドル/円を下支えした。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.89/91 1.1826/30 129.97/01
午前9時現在 109.76/78 1.1821/25 129.77/81
NY午後5時 109.70/73 1.1825/27 129.73/77
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