- 2021/09/15 掲載
午後3時のドルは小幅安の109円半ば、アジア株軟調で円買いも
アジア株が軟調となったことでリスクオフの円買いも持ち込まれた。
米CPIでは物価上昇率の鈍化が確認されたが、市場関係者からは「今回の結果をもって米連邦準備理事会(FRB)が金融政策正常化のプロセスをストップさせる可能性は低い」(国内信託銀行)との声が聞かれた。
足元では、米10年債利回りが1.28%台まで低下しているが、一時的との見方もある。「目先は米金利上昇に伴い緩やかな円安基調が続く」(同)との予想もある。
市場の関心は、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)に移っている。トレイダーズ証券・市場部長、井口喜雄氏は「市場参加者の間ではテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の年内開始予想がある程度コンセンサスになってきている」と指摘している。
来週のFOMCでは「FRBの理事・地区連銀総裁による金利見通し(ドットチャート)でどの程度、FRBがタカ派シフトするか見極めたい」(井口氏)という。
他の主要国通貨では、市場予想を下回った中国の8月小売売上高や同国の不動産開発大手、中国恒大集団をめぐる報道を受け、豪ドルが乱高下する場面があった。
午後3時現在は、豪ドル/米ドルは0.7320ドル付近、豪ドル/円は80.14円付近で推移し、下げ止まっている。
市場では、「現時点では、恒大集団をめぐる問題がマーケット全体に影響を及ぼす可能性は低いとみているが、豪ドルへの影響には注意が必要」(前出の国内信託銀行)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.57/59 1.1804/08 129.36/40
午前9時現在 109.70/72 1.1800/04 129.47/51
NY午後5時 109.67/70 1.1802/06 129.48/52
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