• 2021/09/16 掲載

遊漁船マグロ枠創設案=漁獲量を厳密管理―水産庁

時事通信社

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太平洋クロマグロの資源管理をめぐり、遊漁船向けに漁獲枠を創設する案が水産庁で浮上していることが15日、分かった。クロマグロのレジャーによる釣りは、大型魚(30キロ以上)の漁獲量急増を受け、現在は禁止となっている。同庁は遊漁船業者や釣り人からの再開への要望を踏まえ、漁業者と同じように枠を設けた上で、厳密に管理することを模索している。

青森県などの日本海側では、遊漁が観光資源となっている地域もあり、経済への影響を考慮すると禁止し続けるのが難しい情勢となっている。水産庁内では「枠導入を議論せざるを得ない」(幹部)との見方が強まりつつある。

太平洋クロマグロをめぐっては、漁業者が厳しい規制を受け入れている半面、遊漁は今年半ばごろまで「自由に捕り放題」(同庁)の状況が続いた。

同庁は漁業者の不満に配慮し、今年6月から小型魚(30キロ未満)を捕るのを禁じ、大型魚については数量実績の報告を義務付ける新たな措置を導入した。ところが、資源回復などを背景に石川県や新潟県の沖合では遊漁者による大型魚の釣果が急激に上昇。漁業者に悪影響が出かねないため、大型魚についても8月下旬から来年5月末まで遊漁を全面的に禁止している。

同庁は遊漁について、さらに詳しく実態把握を進めつつ、許可制とする米国の事例などを参考に適正な管理体制を検討する。ただ、「遊漁者に1尾も捕らせたくない」(政府関係者)と考える漁業者と、枠を多く確保したい遊漁者の利害が対立し、調整は難航しそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕国産の天然クロマグロ=2020年2月、東京都江東区の豊洲市場

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