- 2021/09/16 掲載
食料安保で国際枠組み=気候変動に危機感―G20農相会合提案へ
17日開幕する20カ国・地域(G20)農相会合で、飢餓や気候変動など地球規模の課題を解決する食料システムの構築に向け、議長国のイタリアが新たな国際的枠組みの創設を提案することが15日、分かった。各国の知見や取り組み状況を共有して食料安全保障の確保へ協調を促す考えで、イタリアに拠点を置く国連食糧農業機関(FAO)など三つの国連機関との連携も探る。
農相会合は18日まで開かれ、共同声明が採択される見通し。新たな枠組み「食料連合」の創設により、23日に開かれる国連会合に向け機運を高め、気候変動などを背景とする食料安保上の危機感を共有したい考えだ。日本からは野上浩太郎農林水産相が出席する。
食料問題では、多発する山火事や記録的な大雨など自然災害による不作や、新型コロナウイルス禍に伴う供給途絶などを受け、国や地域を問わず安定した供給体制の維持が課題となっている。各国が持つ最先端のIT技術などを活用することで、環境に優しい農業や持続可能な供給網の構築などの後押しを目指す。
【時事通信社】
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