- 2021/09/16 掲載
フィリップ・モリス、英ベクトラTOB成立 非たばこ部門強化
ベクトラはぜんそく治療用の吸入薬を製造する。PMIはヘルスケアやウェルネス分野に進出しようとしており、ベクトラ買収もその一環。
PMIは買収実現の可能性を高めるため、株主の賛成が50%を超えれば成立する株式公開買い付け(TOB)に切り替えた。15日がTOBの期限だった。
ベクトラには米投資ファンドのカーライル・グループも買収提案していたが、PMIがより高い条件を出して競り勝った。
ただ、たばこ会社が喫煙が原因の疾病の治療で稼ぐことに医療・保健関連団体からは疑問の声が上がっている。
PMIのヤチェック・オルザック最高経営責任者(CEO)は、2025年までに非ニコチン製品の純売上高を少なくとも10億ドルとする目標の達成に向け、ベクトラの研究部門に資源と専門知識を提供する方針を示した。
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