- 2021/09/17 掲載
キリンHD、「プラズマ乳酸菌」事業を拡大 デング熱の症状抑制も
マラヤ大学とは今後、デング熱以外の熱帯病ウイルスに対しての有効性の確認などの共同研究を続ける。TIDRECのサザリー・アブバカール主任教授はプラズマ乳酸菌がコロナウイルスに効果を持つかどうかについて「重症化を防ぐ効果があっても驚かないが、適切な臨床試験が必要だ」と述べた。
医薬品事業を手掛けるキリンHDは、ヘルスサイエンスを事業の柱の一つと位置付けており、「免疫機能」は重点領域の一つとなっている。2010年に発見した「プラズマ乳酸菌」は、他の乳酸菌と異なり、免疫の司令塔を活性化させることが特徴。2021年の関連売上高135億円(予定)を27年には500億円へ、事業利益率は20%を目指している。現在、年間14万トンの生産能力を23年には倍の28万トンに増強を計画。自社で展開する飲料やヨーグルトなどの商品のほか、他社と連携して、チョコレートやグミなどに商品群を拡大する。さらに海外では、米国、東南アジア、EU(欧州連合)での展開を加速させる。
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