- 2021/10/08 掲載
日経平均は続伸、米株上昇を好感 雇用統計引けで後半伸び悩む
東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米国株式市場が上昇したことを好感して幅広く物色され、4日ぶりに終値で2万8000円台を回復した。国慶節の休み明けとなる中国株式市場が堅調だったことも好感。ただ、今晩発表される米9月雇用統計や、引け後に公表される安川電機の上半期決算の内容を見極めたいとの見方もあり、後半は伸び悩んだ。
7日の米国株式市場は大幅続伸。ハイテク大手が主導し、幅広い銘柄が上昇した。米上院で与野党が債務上限の一時拡大で合意し、債務不履行が回避される見通しとなったことを受け、安心感が広がった。
これを受けて日本株は買い優勢で始まった。きょうは10月限オプションのSQ(特別清算指数)算出日だったが、これを無事に消化した後も上値を追う展開。注目されていた休み明けの上海総合指数の動きもしっかりだったことも注目され「落ちるナイフに近づくな、の格言そのままの少し前の状況から、投資家心理はかなり改善した」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)という。
ただ、きょうは週末であるほか、米9月雇用統計の発表を控えていることから、投資家は新たなポジションを取りづらく、株価の勢いは失速。これまで下げ幅に対して戻りが物足りないとの印象となり、自律反発の域から抜け出せなかった。
TOPIXは1.15%高で、東証1部の売買代金は3兆1984億8100万円。東証33業種では、鉱業、輸送用機器、サービス業などの値上がりげ目立ち、下落したのは海運業など5業種にとどまった。
個別では、トヨタ自動車など主力銘柄が総じて高く、キーエンス、東京エレクトロンもしっかり。ソフトバンクグループも堅調に推移したが、日本郵船など海運株が売られた。
一方、きょう東証2部市場に新規上場した日本エコシステムは、公開価格を3.7%上回る初値は2200円で初値を付けた後は、軟調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がり1746銘柄に対し、値下がりが358銘柄、変わらずが79銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28048.94 +370.73 28031.37 28018.89
─28321.35
TOPIX 1961.85 +22.23 1964.16 1961.85
─1978.43
東証出来高(万株) 135677 東証売買代金(億円) 31984.81
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