- 2021/10/08 掲載
午後3時のドルは111円後半、短期筋のドル買い意欲強く112円台トライも
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 111.90/92 1.1542/46 129.16/20
午前9時現在 111.65/67 1.1557/61 129.06/10
NY午後5時 111.59/62 1.1550/54 128.94/98
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の111円後半。市場参加者によれば、今朝から投機筋の間でドル買い意欲が強く、米雇用統計が強ければ、112円台トライもあり得るとみられている。
この日は米長期金利の緩やかな上昇に連れて、ドルもじわじわと上値を伸ばした。
市場では、雇用統計などを受けて、「米長期金利が1.6%台に乗せれば、一段とドル買いが進み、112円台に突入しそうだ」(外為アナリスト)との意見が出ていた。
先ほど長期金利は1.6000/1.5980%の気配まで上昇し、6月以来の高値圏をつけたが、112円台は達成できなかった。
来週月曜日はコロンバスデーでカナダと米国の市場が休場または時間短縮で開催となるため、「投機筋は今日中になんとか、利益を確定したいという思いがあるはずだ」(同)という。また、今日の雇用統計が好調な結果となるとの思惑が、投機筋のドル買いを促した。
午前の取引では、米債務上限問題の懸念後退などを背景にリスクオンムードが広がり、ドル買い/円売りが進んだ。米10年債利回りが1.59%台まで上昇したことも支えとなり、一時111.89円の高値を付けた。
市場からは、天然ガスなど一部の資源価格の高騰が一服したことも、インフレ警戒の後退につながり、リスクセンチメントの改善に寄与したとの指摘もあった。
今晩は米国で雇用統計の公表を控えているが、りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室・武富龍太氏は、「仮に下振れたとしても、外為市場は無難に通過するのではないか」と話す。
武富氏は、「小幅な下振れであればFRB(米連邦準備理事会)が示した通り、11月テーパリング(量的緩和の段階的縮小)着手のスケジュールに変更はないとみている」という。
きょうは米国で9月雇用統計を控えているが、「先日公表されたADP雇用報告も市場予想を上回る内容だったので、雇用統計への期待が高まっている」(FX会社関係者)との声が聞かれた。ただ、期待が高まっているだけに、「実際に内容がそこまでよくなかった場合、ドルに下押し圧力がかかる可能性もある」(同)という。
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