• 2021/10/08 掲載

ブラックロック、大口顧客は議決権の直接行使が可能に

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ロンドン/ボストン 7日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックは大口顧客に対し、企業の株主総会で議決権を直接行使できる選択肢を付与する方針だ。一部の業界専門家は企業がより多くの反対票に直面する可能性があると指摘している。

ブラックロックは通常、自社ファンドの投資家に代わって議決権を行使し、企業の役員選出から気候変動、労働力の多様性に至るまで、ウォールストリートで最も影響力を持つ企業の一つとなっている。

しかし、ブラックロックが顧客に宛てた書簡によると、特定の機関口座保有者は来年以降、ブラックロックの株式インデックス戦略で保有している4兆8000億ドルの資産のうち、約40%分の議決権を自ら行使できるようになる。

その他保有者は、第三者の議決権行使方針を選び、ブラックロックを利用して議決権を行使できる。

コーポレートガバナンス・ソフトウエア会社ディリジェントのマット・ディグイゼッペ副社長は、今回の変更により大手年金基金などコーポレートガバナンスに関する厳しい議決権行使方針を持つ多くの機関投資家の発言権が増すため、企業が株主総会で自社の選択を押し通すことがより困難になる可能性があると述べた。

ただ、全ての業界関係者がこうした見方に同意しているわけではない。

委任状ソリシター会社オカピ・パートナーズのブルース・ゴールドファーブ社長は、今回の変更による影響はごくわずかと予想。ブラックロックが運用する商品の投資家の多くについて「ブラックロックが既に設定し、投資スチュワードシップチームが実行しているポリシーと大きく異なるポリシーを持っているとは思えない」と語った。

多くの株主提案を行っている個人投資家のジェームズ・マクリッチー氏は、いずれにしても今回の動きは、自らのポートフォリオの社会的影響に目を向ける投資家が増える中、ブラックロックにとってはビジネス面で理にかなっていると指摘した。

ブラックロックは、より多くの投資商品に議決権行使の選択肢を加えることを目指すとしている。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます