- 2021/10/13 掲載
NY外為市場=ドル1年ぶり高値、米債利回り上昇で
エネルギー価格の値上がりがインフレをあおり、FRBが予想よりも早期の行動を余儀なくされるという見方から、米債券市場では2年債利回りが約18カ月ぶりの水準に上昇した。
FXストリート・ドット・コムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「債券相場の動向に注目が集まっている。クレジット市場では11月のテーパリング開始が見込まれている」と述べた。
週内に発表される米消費者物価指数(CPI)と小売売上高が注目される。ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「堅調な内容となれば、年内のテーパリング開始はほぼ確実となり、市場の利上げ予想が微調整される可能性がある」とした。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は94.563を付け、昨年9月終盤以来の高値を更新した。
米債利回り上昇が円売りに拍車を掛け、ドルは対円で3年ぶり高値を付けた。
エネルギー価格の上昇が景気回復を頓挫させるという懸念から、ユーロも売られ、ユーロ/ドルは0.23%安の1.1525ドルと、昨年7月以来の安値を付けた。
独欧州経済センター(ZEW)が12日発表した10月の景気期待指数は5カ月連続で低下した。供給制約が重しとなった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.02%安の5万5750ドル。イーサも1.38%安の3495ドル。
ドル/円 NY午後4時 113.58/113.61
始値 113.35
高値 113.78
安値 113.27
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1532/1.1533
始値 1.1550
高値 1.1559
安値 1.1525
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