• 2021/10/26 掲載

関西スーパー争奪、混戦=H2O対オーケー―29日臨時総会

時事通信社

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


関西スーパーマーケットをめぐる争奪戦が29日の同社臨時株主総会でヤマ場を迎える。総会は、傘下スーパーとの経営統合を目指す筆頭株主のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと、これを阻止してTOB(株式公開買い付け)による買収に持ち込みたいオーケー(横浜市)の争い。両陣営は株主への説得工作を続けており、「ふたを開けてみるまで分からない」(関係者)と、混戦状態だ。

「突然押し掛けて申し訳ありません」。今月中旬の週末、オーケーは二宮涼太郎社長が自ら大阪に足を運び、関西スーパーの株主に買収提案の資料を配って回った。最大の売りはTOB価格。1株2250円と上場以来の最高値と同じ額を提示した。オーケー関係者は「苦情はなかった。むしろ好感触」と自信を見せる。

関西スーパーが既定方針通りにH2Oの傘下に入るには、臨時総会で出席株主の3分の2以上の賛成が必要になる。第3位株主のオーケーが約7.6%を握っているものの、約10.6%を保有するH2Oのほか、食品卸など取引先や関係先の株主比率が大きく、当初は「H2Oが有利」(アナリスト)との見方が多かった。

流れを変えたのは、関西スーパーとオーケー双方の大株主で、中立的と見られていた伊藤忠食品。今月12日、関西スーパーに「H2O提案ありきで検討が進んだようにも見受けられる」と質問状を送り、他の株主を動揺させた。その直後、米議決権行使助言会社2社が統合案への「反対」を推奨し、追い打ちを掛けた。

オーケーは1980年代前半、関西スーパーに社員を派遣するなどしてノウハウを譲り受けた縁がある。同社と組んで関西進出を果たすのは創業者の「悲願」だが、2016年にオーケーが株を大量取得した直後、関西スーパーは地元の「名門」H2Oと資本業務提携。今年6月にオーケーから買収提案を受けると、8月末にH2Oとの経営統合を発表した。

関西エリアへの集中的な出店で地歩を固めたい「H2O・関西」連合か、破格のTOB価格で悲願成就を狙うオーケーか。株主は選択を迫られている。

【時事通信社】

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます