- 2026/07/23 16:44 掲載
米AMD、アンソロピックに最大50億ドルを出資へ 2GW供給、27年始動
最初の1ギガワット分は2027年上半期に導入を始める。GPUの枚数と2ギガワット全体の導入完了時期は明らかにしていない。GPU供給契約の金額は非公表だが、ロイターはAIサーバの販売額が数百億ドル(数兆円)規模になると報じた。ギガワットはデータセンターの電力容量を基準に、計算基盤の規模を示す表現として使われている。
アンソロピックが採用するのは、ラック規模のAI基盤「AMD Helios」だ。AMD Instinct MI450 Seriesに属する「AMD Instinct MI455X」に加え、開発コード名「Venice」の「AMD EPYC」、ネットワーク製品「AMD Pensando」、AIソフトウェア基盤「ROCm」で構成する。学習と推論に使う。アンソロピックはすでに「AMD Instinct MI355X」を利用しており、AMD製GPUの採用規模を広げる。
両社は複数年の共同開発に取り組む。Claudeを使ってAMD Instinct向けの処理を最適化し、ROCmのソフトウェア開発を速める。AMDはClaudeを自社のエンジニアリング部門と製品開発部門に広く導入する計画だ。半導体の供給だけでなく、AIモデルとソフトウェア開発を相互に結び付ける。
AMDは将来、アンソロピックへ最大50億ドル(約8,150億円)の戦略的株式投資を実施する。ロイターによると、投資は導入目標の達成に連動するという。具体的な時期は公表していない。
アンソロピック共同創業者兼最高計算責任者のトム・ブラウン氏は、Claudeを最先端に保ち顧客需要に応えるには計算資源へのアクセスが中核になると説明した。異なる種類のハードウェアを使い、処理に応じて使い分ける考えも示した。AI半導体市場を支配する米エヌビディアに依存し過ぎず、調達先を分散する狙いがある。
AMDは2025年10月、米オープンAIと最大6ギガワット分のGPU供給契約を結び、最初の1ギガワット分を2026年下半期に導入すると発表した。2026年2月には、米メタとも最大6ギガワット分の導入で合意している。今回の提携は、MI450世代を軸に大口顧客を広げるAMDの戦略を補強する。一方、アンソロピックにとってはClaudeの需要増に備え、学習・推論能力を確保する大型調達となる。
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