ＦＲＢ高官、倫理規定違反なら罰金も　上院議員が法案策定＝ＷＳＪ

［２７日　ロイター］ - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）高官が金融取引に関する新たな規則に違反した場合、禁止対象投資の売買額に対して少なくとも１０％の罰金が科せられる可能性がある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が２７日報じた。

この罰則は、民主党のシェロッド・ブラウン上院議員が上院で公表した法案に盛り込まれているという。ブラウン氏は以前、ＦＲＢの倫理規定を厳格化するための法案提出を計画していると述べていた。

複数の上院議員はこの法案について、議員に同様の制限を課す法案に付随するものだと説明している。ＷＳＪは、まだ公開されていないニュースリリースを引用して報じている。

上院議員らが提案している内容の多くは、ＦＲＢで既に進められている幹部の金融取引に関する規則変更と一致する。

ＦＲＢは２１日、幹部による個別株式などの購入を禁止し、投資活動に関する幅広い制限を発表した。多額の金融取引が倫理上の批判を招き、２人の地区連銀総裁が辞任したことを受けた措置。

新規則では、幹部職員が保有できる金融商品の種類が制限され、個別の株式や債券、政府機関債などの保有が禁止される。

金融商品を購入・売却する際は４５日前までに通知し、承認を得る必要があるほか、最低１年間の保有を求める。新規則に違反した場合の罰則は明記されていない。