スイスフラン、今後も安全資産としての需要予想＝中銀理事

［ジュネーブ　１１日　ロイター］ - スイス国立銀行（中央銀行）のメクラー理事は１１日、コロナ禍により市場の先行き不透明感が依然高いことを踏まえると、安全資産としての通貨スイスフランへの需要は今後も続くとの見方を示した。

メクラー氏は、ジュネーブで開催されたイベントで「スイスフランは依然高水準にある」とし、今後のスイスフラン相場の行方については分からないと述べた。

その上で、新型コロナ危機により不確実性は依然高く、スイスフランは安全な通貨であり続けるとの見方を示した。

さらに、スイスフランの上昇を抑えるために中銀は介入する用意があると再度表明した。スイスフランは最近、ユーロに対して２０２０年５月以来の高値を記録した。

メクラー氏は、１．２％近辺で推移する国内インフレ率がフラン高を抑え、輸出依存が高い国内経済に与える影響を和らげていると説明した。