- 2021/11/12 掲載
午前の日経平均は続伸、米株先の堅調な動きが支援
11日の米国株式市場は薄商いの中、S&P総合500種がほぼ横ばいで終了。ナスダック総合は半導体株の上昇によってプラス圏で引けたものの、 ダウ工業株30種は下落した。
日経平均は、高く寄り付いた後も上値を伸ばし、一時380円超高となった。値上がり銘柄数は77%と幅広く買われた。米株の主要3指数の先物がしっかり推移し、投資家心理を支援した。
ソフトバンクグループの上昇が寄与したほか、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連の上昇も指数を押し上げた。12月の世界生産計画を発表したトヨタ自動車もしっかりとなった。部品不足などで減産していた分の挽回生産を織り込み、国内の全14工場28ラインを7カ月ぶりに通常稼働に戻すとした。
もっとも、市場では米インフレ加速への警戒感もくすぶっている。「海外株価の動向や個別企業の決算を手掛かりに日経平均はしっかりとなったが、前日に休場だった米債券市場が動き始めたら雰囲気がガラリと変わるリスクもある」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)と慎重な見方も聞かれた。
TOPIXは1.22%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4823億7400万円だった。東証33業種はすべてが上昇。上昇率上位には、不動産業、鉱業、精密機器、情報・通信業、卸売業などが並んだ。
サントリー食品インターナショナル、日産化学など業績予想を上方修正した銘柄の一角が堅調に推移。一方、スズキはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1696銘柄、値下がりが402銘柄、変わらずが83銘柄だった。
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