- 2021/11/12 掲載
ジップエアがLA線開設、米本土へはLCC初 旅客需要取り込み
新型コロナウイルス禍で国際線旅客需要の低迷が続く中、従来型の旅客サービスを提供するJALブランドの「フルサービスキャリア(FSC)」は厳しい状況にある。感染が収束しても、これまで収益の柱だったビジネス需要はコロナ前の水準には戻らないと判断。価格志向の強い顧客層による観光需要や友人・親族への訪問需要などから回復すると見込んだ。
週3日往復し、運賃は2万7500円から。ジップエアの西田真吾社長は会見で、運賃水準はFSCの半額程度を目指し、横になれるフルフラットシートなら「FSCの4分の1くらいの価格で提供できる」と述べた。
ロサンゼルスはアジアと日本の人流・物流の一大拠点で、在留邦人も多い。満席でなかったとしても運航は続け、需要が旺盛な貨物で下支えする考えだ。
ジップエアは2018年に設立。昨年に初の旅客便となる仁川(ソウル)線を開設し、バンコク、ホノルル、シンガポール線も現在就航している。一般的なLCCはアジアなどへの短距離路線が中心だが、同社は将来的には欧米都市を結ぶ中・長距離運航を目指し、これまで路線を拡充してきた。
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