- 2021/11/25 掲載
米国株式市場=上昇、エヌビディアなどハイテク株が支援
[24日 ロイター] - 米国株式市場はおおむね上昇して取引を終えた。半導体大手エヌビディアなどのハイテク株の上昇に支援された。
一方、衣料小売りのギャップと高級百貨店ノードストロームは軟調な決算を受けてそれぞれ24%、29%の大幅安となった。両社は年末商戦期を前にサプライチェーン問題について警告した。
今週売られていた大型ハイテク株が持ち直す中、エヌビディアは2.9%反発。同社株は年初来約150%上昇している。
S&P総合500種はほぼ終始横ばいで推移した後、取引終盤に上昇した。
S&P主要セクターでは一般消費財が0.2%上昇した。10月の個人消費支出が前月比1.3%増と前月から伸びが加速し、市場予想を上回ったことが背景。
米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びも加速した。
FRBが24日に公表した11月2─3日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、高インフレが続けば債券買い入れプログラムの縮小ペースを加速させ、より迅速に利上げを実施することに複数の政策当局者が前向きな姿勢を見せていたことが分かった。
この日発表された新規失業保険週間申請件数、第3・四半期実質国内総生産(GDP)改定値、ミシガン大学の消費者信頼感指数も改善を示した。
一方、欧州では一部の国で新型コロナウイルス新規感染者が過去最多を記録しており、同地域が再び感染の震源地になっていることへの懸念が広がっている。
AXSインベストメンツの最高経営責任者(CEO)、グレッグ・バサク氏は「金利上昇や企業からのより慎重な業績見通しに加え、欧州での感染状況が株価を圧迫している」と語った。
米株市場は25日、感謝祭の祝日で休場し、26日は短縮取引となる。
電気自動車(EV)大手テスラは0.6%高。23日付の規制当局への提出文書によると、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社株215万株を取得するストックオプションを行使した後、10億5000万ドルに相当する93万4091株を追加売却した。
HPとデル・テクノロジーズは10%、4.8%それぞれ値上がりした。パソコン(PC)需要が高まる中、両社の四半期利益は4倍超に増加した。
米取引所の合算出来高は89億株で、直近20営業日の平均110億株を下回った。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.15対1の比率で上回った。ナスダックでも1.47対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35804.38 -9.42 -0.03 35752.31 35825.47 35591.03
前営業日終値 35813.80
ナスダック総合 15845.23 +70.09 +0.44 15677.88 15848.56 15591.36
前営業日終値 15775.14
S&P総合500種 4701.46 +10.76 +0.23 4675.78 4702.87 4659.89
前営業日終値 4690.70
ダウ輸送株20種 16826.22 -48.31 -0.29
ダウ公共株15種 922.85 +0.19 +0.02
フィラデルフィア半導体 3870.01 +35.58 +0.93
VIX指数 18.58 -0.80 -4.13
S&P一般消費財 1656.62 +2.66 +0.16
S&P素材 551.25 -4.12 -0.74
S&P工業 895.20 -1.14 -0.13
S&P主要消費財 759.03 -2.17 -0.29
S&P金融 665.73 -1.52 -0.23
S&P不動産 306.61 +3.87 +1.28
S&Pエネルギー 436.37 +4.23 +0.98
S&Pヘルスケア 1541.25 -0.61 -0.04
S&P通信サービス 271.02 +0.57 +0.21
S&P情報技術 2986.29 +21.01 +0.71
S&P公益事業 342.83 -0.22 -0.06
NYSE出来高 7.92億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29470 + 100 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 29460 + 90 大阪比
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