- 2021/11/25 掲載
韓国中銀が利上げ、インフレ予想も引き上げ
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は25日、政策金利を予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ1%とした。
ロイター調査では、アナリスト30人のうち29人が25bpの利上げを予想、1人は50bpの利上げを予想していた。
来年のインフレ率予想もこれまでの1.5%から2.0%に引き上げ、物価上昇圧力加速への懸念から再利上げの必要性をにじませた。
予想の引き上げを受け、3年物国債先物は一時0.14%ポイント上昇。株価指数とウォンは下落した。
韓国は8月に約3年ぶりの利上げに踏み切ったものの、その後消費者物価指数(CPI)はさらに上昇し、10月は約10年ぶり高水準の3.2%となった。
第3・四半期の成長率は、半導体や石油化学製品の好調な輸出を背景に4.0%となった。昨年が新型コロナで低迷したことも大幅上昇につながった。
今年の成長率予想は4%で2022年は3%と8月から変わらず。
物価上昇圧力と好調な経済を背景に、ロイター調査ではほとんどのアナリストが予想を前倒し、政策金利は22年第1・四半期に1.25%、22年末までに1.50%と予想されている。
メリッツ・セキュリティーズのアナリストは、「成長率は高く物価上昇圧力が増しているので、11月の利上げは不可避だった。金融の不均衡是正で来年初めにあと1回利上げがあると思う」と述べた。
ただ、過去最多の新規感染者が報告されている新型コロナの再流行は、今後数カ月の見通しに影響するとみられている。
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