- 2021/11/25 掲載
豪企業の設備投資、第3四半期は前期比-2.2% 見通しは堅調
[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア統計局が25日発表した第3・四半期の企業の設備投資は季節調整済みで前期比2.2%減の327億豪ドル(235億7000万米ドル)だった。市場予想は2.0%減。
新型コロナウイルの流行を受けたロックダウンが響いた。ただ、今後の支出予定は予想以上の水準で、急回復が予想される。
2022年6月末までの設備投資計画はアナリスト予想を上回る1386億豪ドルに上方修正された。
BISオックスフォード・エコノミクスのチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「今年度の支出は2021年度よりも10%以上増加し、パンデミック前の3年間の水準を十分に上回ることを示唆している」と指摘。「建設、卸売、運輸、郵便、倉庫がけん引しており、オンライン小売への大幅なシフトに適切に対応する必要性を反映している」と述べた。
第3・四半期の投資を押し下げたのはほとんどが工場や機械類だった。小売業や教育セクターは特にロックダウンの影響を受けた。
来週に予定されている国内総生産(GDP)統計は、シドニーとメルボルンでの在宅ルールが第3・四半期の消費を押し下げたため、急激な縮小が予想されている。
しかし、成人の86%がワクチン接種を完了し、ほとんどの制限がなくなる中、消費は急速に拡大している。
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