- 2021/11/25 掲載
前場の日経平均は反発、買い戻し優勢 一巡後もみあう
日経平均は、反発スタート。前日の米国株式市場でナスダックが上昇したことを受けハイテク株を中心に、前日に売られた銘柄の買い戻しが先行した。円安も支援材料になり、トヨタ自動車もしっかりで始まった。
ただ、買い一巡後は伸び悩み、高値圏でのもみあいとなった。半導体関連の一角は、上げ幅を縮小したり、マイナスに沈んだ。トヨタも小幅安で午前の取引を終えた。
一方、業種別でみると、資源関連や金融といった景気敏感株が強く、小売り、食品などのディフェンシブが弱く、市場では経済回復を織り込む動きとの声も聞かれた。
米金融政策の早期正常化への警戒感がくすぶる一方、米新規失業保険申請件数などの指標に改善がみられるほか、利上げの影響を受けやすい不動産投資信託(REIT)が日米で堅調だとして「良い金利の上昇との受け止めになってきているのではないか」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.33%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1153億4600万円だった。東証33業種では、証券業、鉱業、卸売業など24業種が上昇し、空運業、パルプ・紙、サービス業など9業種が値下がりした。
個別では、東京エレクトロンが堅調だった一方、アドバンテストは小幅安となった。ANAホールディングスも売られた。指数寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループはしっかりだった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1091銘柄、値下がりが925銘柄、変わらずが167銘柄だった。
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