- 2021/12/02 掲載
マイナス金利のユーロ圏債、11月は3カ月ぶり高水準=トレードウェブ
先行きが不透明な中で、投資家が利上げ観測を後退させ、安全資産の国債購入に殺到したことが背景にある。
トレードウェブのプラットフォームで9兆ユーロを超えるユーロ圏の国債市場のうち、マイナス利回り国債が占める割合は67%となり、8月以降で最も高い割合となった。前月は54%だった。
英国のマイナス金利国債残高は7650億ポンドと1月以降で最大となり、市場全体(約2兆6900億ポンド)の約28.5%を占めている。
ここ数週間、複数の中央銀行が市場での積極的な利上げ観測を押し戻したことや、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の出現を背景に債券購入が膨らみ、ソブリン債の利回りは急激に低下した。
トレードウェブによると、マイナス金利の投資適格級のユーロ建て債券の割合は11月末時点で市場全体(3兆7000億ユーロ相当)の約26%と、ほとんど変化がなかった。
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