• 2021/12/02 掲載

NY市場サマリー(1日)米国株続落、ドル上昇、長期債利回り上昇幅縮小

ロイター

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[1日 ロイター] -

<為替> ニューヨーク外為市場では、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の拡散を受け警戒感が高まり、リスク回避の動きが広まる中、ドルが上向いた。

主要6通貨に対するドル指数は午前中は0.3%下落していたが、午後に入り上昇に転じた。ドルはカナダドル、豪ドル、ニュージーランドドル、ユーロ、英ポンドなどに対して上昇。ただ安全通貨と見なされる円に対しては下落した。終盤の取引でドル/円は0.3%安の112.805円。

独立外為アナリストのエリック・ブレガー氏は「典型的なリスクオフの動きが見られており、ドルは資源国通貨に対して上昇した」としている。

この日は南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)が11月に実施された新型コロナウイルスの遺伝子解析の結果で74%が新変異株「オミクロン株」だったと発表した。

また、米政府は国内で初めて新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染者が確認されたと発表。初の感染例はカリフォルニア州で確認され、11月22日に南アフリカから帰国し、7日後に検査で陽性反応が出たという。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、米国内で新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」への感染例が確認されたことを受け、長期債利回りが上昇幅を縮小しほぼ変わらずとなった。一方、米連邦準備理事会(FRB)が資産買い入れ縮小を加速するとの見方から、短期債利回りは上昇した。

米疾病対策センター(CDC)は1日、国内で初めて新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染者が確認されたと発表した。

これより先、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は下院金融サービス委員会で行った証言で「テーパリングを数カ月早く終了できるよう、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリングペースの加速を検討することが適切と確信している」という認識を改めて示した。

クレディ・スイス(ニューヨーク)の金利トレーディング戦略を率いるジョナサン・コーン氏は「パウエル氏は昨日もタカ派的な発言をし、前回のFOMC以降に他の当局者から聞かれたタカ派的な変化が変わらず残っていることを基本的に確認した。今後のFRBの文言に関する潜在的な不確実性をかなり取り除いた」と指摘した。

指標10年債利回りはほぼ変わらずの1.434%。一時は1.506%まで上昇していた。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は続落して取引を終えた。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染者が米国内で初めて確認されたことで不安が広がったほか、インフレ高進を巡るパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を消化する中、午前の高値から押し戻されて引けた。

S&P総合500種は午前中に一時1.9%高まで買われたが、午後終盤にはダウ工業株30種、ナスダック総合と共に下落に転じた。

米疾病対策センター(CDC)はこの日、国内で初めてオミクロン株の感染者が確認されたと発表した。11月22日に南アフリカから帰国した人で、カリフォルニア州で確認されたという。

FRBのパウエル議長は下院金融サービス委員会で行った証言で、政策当局者はインフレが来年後半に想定通りに鈍化しない場合に対応する準備をしておく必要があると述べた。

議長は前日、12月の政策会合で債券買い入れプログラムの縮小加速を検討する考えを示唆し、株価が下落していた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安や新型コロナウイルス変異株への警戒感を背景に、反発した。

この日午前の外国為替市場ではドルが対ユーロで軟調に推移。ドル建て商品である金塊の割安感につながり、買い進まれた。感染が拡大する新型コロナの変異株「オミクロン株」に対するワクチンの有効性をめぐる不透明感などから金融市場が動揺する中、安全資産としての需要も金相場を支えた。

前日の金相場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のタカ派的発言を受けて大きく下げており、市場は今後の米金融政策の行方を見極めようと、3日に発表される11月の雇用統計に関心を寄せている。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は安値拾いの買いが先行したものの、米エネルギー情報局(EIA)在庫週報や新型コロナウイルス感染拡大懸念が重しとなり、続落した。

未明から朝方にかけては、前日に新型コロナ変異株「オミクロン株」拡大懸念を背景に売り込まれた反動から買い戻しが活発化。一時69ドル台を回復した。ただ、その後はEIA在庫週報の発表を受けて徐々に値を消す展開となった。EIAによると、11月26日までの1週間の原油在庫は前週比90万バレル減と、減少幅は市場予想(120万バレル減)を下回った。ガソリン在庫は400万バレル増、ディスティレート(留出油)在庫は220万バレル増といずれも予想を上回る積み増しとなった。

加えて、取引終盤には米国内で初のオミクロン株感染者確認が伝わり、経済活動の停滞によるエネルギー需要の減速懸念が再燃し、投資家心理を重くした。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 112.75/112.80

始値 113.37

高値 113.42

安値 112.68

ユーロ/ドル NY終値 1.1319/1.1321

始値 1.1320

高値 1.1357

安値 1.1310

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 103*01.00 1.7446%

前営業日終値 102*02.00 1.7860%

17時05分 99*23.50 1.4037%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 99*12.50 1.4410%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*18.25 1.1322%

前営業日終値 100*16.00 1.1470%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.75 0.5513%

前営業日終値 99*30.38 0.5260%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34022.04 -461.68 -1.34

前営業日終値 34483.72

ナスダック総合 15254.05 -283.64 -1.83

前営業日終値 15537.69

S&P総合500種 4513.04 -53.96 -1.18

前営業日終値 4567.00

COMEX金 2月限 1784.3 +7.8

前営業日終値 1776.5

COMEX銀 3月限 2233.9 ‐47.6

前営業日終値 2281.5

北海ブレント 2月限 68.87 ‐0.36

前営業日終値 69.23

米WTI先物 1月限 65.57 ‐0.61

前営業日終値 66.18

CRB商品指数 218.3927 ‐0.7941

前営業日終値 219.1868

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