- 2021/12/15 掲載
金融機関が中国・香港の事業環境悪化を予想、業界団体調査
これまでのところ金融機関の規則にはほぼ影響がないものの、習近平中国国家主席が目指す「共同富裕」に関連した今年の大規模な規制改革への懸念を反映した結果とみられる。
調査では香港の規制・事業環境が今後3年間でより厳しくなると予想した機関が46%、中国本土で同様の状況を見込む機関は37%となった。
状況悪化を見込む回答が、変わらず・改善予想よりも多かったのはアジアでは両市場のみだった。
ただ、84%が本土で、54%が香港で事業を拡大していると回答した。
中国当局は顧客データの扱いを巡り、海外への転送などに関する規制を強化しており、中国国内と海外の事業統合を目指す金融機関にとって課題となっている。
ASIFMAは、香港と中国が実施している新型コロナウイルス対策の厳しい隔離措置や入国制限も、さらなる課題をもたらしていると指摘した。
香港では昨年施行された国家安全維持法(国安法)による金融サービスへの影響を巡る不透明感もある。
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