- 2021/12/15 掲載
SBI、市場での追加取得検討=新生銀株TOB上限未達なら
インターネット金融大手SBIホールディングスが、新生銀行へのTOB(株式公開買い付け)で同行株の保有割合が上限の48%に達しなかった場合、残りを市場で追加取得する方向で検討していることが10日、分かった。SBIは同行を連結子会社化する方針。経営への発言力を強めるとともに、来年2月初旬にも開かれる同行の臨時株主総会で、推薦する取締役への支持を確実に得る狙いがある。
SBIは、10日終了したTOBの集計結果を11日に公表する。保有比率は従来の約20%から高まるが、上限に届くかは、1日時点で9%超の株式を持つ旧村上ファンド系投資会社の動向などが影響する。SBIが会長候補に提案した元金融庁長官の五味広文氏らが株主総会で選出されるには過半の支持が必要で、株式の保有比率を可能な限り引き上げたい考えだ。
一方、SBIはTOB成功後、新たな役員体制の下で銀行持ち株会社の認可を取得し、過半の新生銀株を保有することも検討する。
【時事通信社】 〔写真説明〕インターネット金融大手SBIグループ(上)と新生銀行のロゴマーク
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