- 2021/12/16 掲載
午前の日経平均は大幅続伸、一時2万9000円回復 FOMC通過で安心感
15日の米国株式市場では、主要3指数が揃って反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、想定内の内容との受け止めが優勢となった。パンデミック(世界的大流行)下で実施してきた債券買い入れプログラムを来年3月に終了する見通しが示されたほか、2022年に3回の利上げが示唆された。
東京市場では日経平均が上昇してスタート。11月26日以来となる2万9000円を一時回復した。市場では「日本株はイベント前に押さえつけられていただけに株高の反応になった。来年の利上げ3回の示唆は若干タカ派的だが、インフレ対応として適切と捉えられる」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声が聞かれた。
心理的節目を回復した達成感から利益確定売りが上値を押さえたが、高値圏でのもみあいが続いた。
TOPIXは1.22%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3361億0700万円だった。東証33業種はすべてが上昇した。上昇率上位には、海運業、精密機器、鉱業、電気機器、輸送用機器などが並んだ。
トヨタ自動車やソニーグループといった主力株が総じてしっかりとなったほか、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が3%以上の大幅上昇となったことを受けて、東京エレクトロンなどの半導体製造装置関連も堅調に推移し、指数の押し上げに寄与した。一方、ソフトバンクグループは軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1676銘柄(76%)、値下がりが400銘柄(18%)、変わらずが108銘柄(4%)だった。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR