- 2021/12/17 掲載
米失業保険申請20.6万件に小幅増加、労働市場なお逼迫
[ワシントン 16日 ロイター] - 米労働省が16日に発表した11日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万8000件増の20万6000件となった。増加は小幅で、労働市場はなお逼迫している。
前の週は18万8000件に減少し1969年以来の低水準だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は20万件だった。
PNCフィナンシャルのチーフエコノミスト、ガス・フォーチャー氏は「現在の労働市場における最大の問題は労働者不足だ」と述べた。
4週間移動平均の申請件数は1万6000件減の20万3750件と、1969年11月以来の低水準だった。
州別では、ミズーリ州で急増したほか、バージニア州とケンタッキー州でも大幅に増加。一方、ニューヨーク州、テキサス州、ウィスコンシン州では大きく減少した。
ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンの企業エコノミスト、ロバート・フリック氏は「第4・四半期は景気拡大が加速しているため、現在の新型コロナウイルス感染者数の増加のみが申請件数を大幅に押し上げているのだろう」と述べた。
4日までの1週間の継続受給件数は15万4000件減少し184万5000件と20年3月中旬以来の低水準となった。
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