- 2021/12/23 掲載
22年度予算案は過去最大107.6兆円、国債減額36.9兆円=政府筋
[東京 23日 ロイター] - 政府は、2022年度一般会計予算案で、歳出総額を107兆6000億円程度とする方針だ。社会保障費や防衛費が膨らみ、10年連続で過去最大を更新する。歳入では主財源となる税収の伸びを想定し、新規国債発行額を36兆9300億円程度に抑えた。
複数の政府筋が明らかにした。政府案は21年度当初の106兆6097億円を上回り、4年連続で100兆円を超える大型予算となる。鈴木俊一財務相が22日に各閣僚と折衝し、歳出の大枠を固めた。24日に閣議決定して公表する。
歳出のうち、一般歳出は67兆3700億円程度とした。地方交付税交付金は15兆8800億円程度、国債償還や利払いに充てる国債費は24兆3400億円程度とする。新型コロナ対策予備費5兆円も計上した。
歳入では、税収を65兆2400億円程度と見込んだ。21年度当初(57兆4480億円)からは7兆7900億円増える想定で、過去最高だった20年度決算額も大幅に上回る。外国為替特別資金会計からの繰り入れなど5兆4400億円程度の税外収入も計上する。
不足財源を補う新規国債発行額は当初予算ベースで2年ぶりの減額となる。ただ、16年度以降5年にわたり30兆円台前半としてきた発行予定額には届かず、財源の多くを借金に頼る構図に変わりない。
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