- 2021/12/23 掲載
午前の日経平均は小幅続伸、手掛かり材料難でこう着感
22日の米国株式市場は、堅調な経済指標や新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡るポジティブなニュースを受け、主要3指数が続伸した。日経平均は米国株式市場の底堅い流れを好感して続伸スタート。買い一巡後は小動きに終始した。
市場では「商いは薄いが、地合いは悪くない。米国で飲み薬の緊急使用が認められるなど、新型コロナウイルスを巡る警戒感が和らぎつつあり、先行きに対する霧が晴れつつある」(国内証券)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.44%高の1980.24ポイント高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9211億5700万円と細っている。東証33業種では、鉱業、海運業、卸売業、機械などの27業種が値上がり。医薬品、小売業、電気・ガス業などの6業種は値下がりした。
個別では、エーザイが大幅反落し8.76%安。東証1部の値下がり率トップとなった。22日、同社と米製薬大手バイオジェンが共同で開発したアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」(販売名:アデュヘルム)を巡り、厚生労働省の専門部会が有効性を判断することは困難としたことなどが嫌気された。
一方、リクルートホールディングス、東京エレクトロンがしっかり。ファーストリテイリングはさえなかった。
新規上場(IPO)銘柄では、東証マザーズ市場に新規上場したエクサウィザーズの初値は公開価格を10.43%下回る1030円、ハイブリッドテクノロジーズが同46%上回る730円だった。
ジャスダック市場に新規上場したクルーバーは公開価格を16.66%下回る1800円、三和油化工業は同14.85%上回る4020円でそれぞれ初値を形成した。
東証1部の騰落数は、値上がりが1350銘柄(61%)、値下がりが713銘柄(32%)、変わらずが119銘柄(5%)だった。
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