• 2021/12/24 掲載

品質不正、底見えず=決別へ試される「本気度」―三菱電機

時事通信社

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三菱電機の品質不正が止まらない。外部弁護士らによる調査委員会の調査で、新たに鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)でも不正が発覚したほか、法令違反に当たる事案も見つかった。三菱電機は漆間啓社長らの処分を発表、再発防止に全力を挙げる構えだが、底なしの不正と決別する「本気度」が試される。

調査委は今回、5拠点で29件の不正を確認したと発表した。これまでに三菱電機が公表した分を除くと、18件が新規に判明した案件だ。

鎌倉製作所では、自動料金収受システム(ETC)設備について顧客に約束した方法とは異なる試験を実施するなどの不正が2011年1月から今年8月まで行われていた。福山製作所(広島県福山市)では電波法違反に該当する事案も新たに判明した。

また、三菱電機が今月20日に発表した長崎製作所(長崎県時津町)製の非常用発電設備の動作不良について、調査報告書は「病院や高齢者向け施設に設置された発電設備が設計ミス故に機能停止すると、人命に関わる事故が発生する危険もあった」と厳しく指摘した。

さらに調査の過程では、管理職が不正行為を継続するよう担当者を叱責したケースや、調査委に直接送付するよう求めていたアンケートを会社に提出するよう上司から指示された事例も明るみに出た。

調査委の木目田裕委員長は記者会見で「(組織改革に向けた)会社の本気度が伝わっている。今まで言えなかったことがたくさん(従業員から)出ている」と調査の意義を強調したが、今回の調査報告の対象は5拠点のみ。残る17拠点の調査はこれから本格化する。うみを出し切ることが、三菱電機にとって再生の第一歩となる。

【時事通信社】 〔写真説明〕一連の品質不正問題について記者会見する三菱電機の漆間啓社長=23日午後、東京都千代田区

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