- 2021/12/24 掲載
カインズ、東急ハンズを買収=都市部でDIY強化
ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)は22日、雑貨店を手掛ける東急ハンズ(東京都新宿区)を買収すると発表した。両社は日曜大工などのDIY分野が強み。郊外に展開するカインズは、都市部に多く出店する東急ハンズをグループに取り込むことで、成長を加速したい考えだ。
カインズが来年3月末、東急ハンズ親会社の東急不動産ホールディングスから全株式を取得する。買収額は非公表。東急ハンズは自主企画のプライベートブランド(PB)商品の開発やデジタル化が遅れており、カインズが経営資源を投入しててこ入れを図る。「東急ハンズ」という屋号について、記者会見したカインズの高家正行社長は「東急グループを離れる以上、適切なタイミングで変更していく必要はある」と述べた。
東急ハンズは1976年設立で、国内外に計86店舗を展開している。近年はインターネット専業の小売企業に顧客を奪われて業績が低迷。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が追い打ちをかけた。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見で撮影に応じるカインズの高家正行社長(左)と東急ハンズの木村成一社長=22日午後、東京都港区
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