- 2022/01/08 掲載
カナダ、昨年12月の就業者5万4700人増 市場予想上回る
しかしアナリストは、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染急拡大を食い止めるための新たな規制により、1月は厳しい状況になるとの見方を示す。
スコシア銀行の資本市場経済部門の責任者デレック・ホルト氏は、カナダ最多の人口を擁するオンタリオ州と同2位のケベック州での制限に加え、新型コロナワクチン接種の義務化によって未接種の労働者が解雇されていることを指摘した。
カナダの人口最大都市のトロントは今週、461人の労働者がワクチン接種の義務化に従わなかったとして解雇されたと発表した。カナダの連邦政府職員の最新データによると、775人がワクチン未接種で、3000人超が免除を申請した。
それでもエコノミストらは、全体的な雇用傾向は力強いと見ている。
デジャルダン・グループのチーフエコノミスト、ジミー・ジャン氏は「非常に堅調な雇用市場、非常に力強い回復という全体像の見方は変わらない」と述べ、フルタイム雇用が12万2500人増加し、純増分全体を占めていることを指摘した。
これはパートタイム雇用が6万7700人減少したことにより一部相殺された。サービス部門では1万0600人、製造部門では4万4200人、それぞれ増加した。カナダの雇用は現在、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準を24万0500人上回っている。
カナダ銀行(中央銀行)は先月、労働市場の緩みがかなりの水準まで吸収されたと発表し、新型コロナ流行後で最初の利上げが近く行われることを示唆した。金融市場では、中銀が今年3月に利上げを開始すると予想している。
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