• 2022/01/08 掲載

ユーロ圏インフレ率、22年に低下へ=レーンECB理事

ロイター

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[ダブリン 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは7日、ユーロ圏のインフレ率が5%に達したことは長い間物価が上昇しなかったことを考えると「とても奇妙」に聞こえるものの、2022年にはインフレ率が下がるとの見通しを示した。アイルランドの放送局RTEに語った。

欧州連合(EU)統計局が7日発表した12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比上昇率が5%となり、過去最大だった11月(4.9%)を上回った。引き続きエネルギー価格が押し上げ要因となった。ロイターがまとめたアナリスト予想(4.7%上昇)も上回った。

しかし、レーン氏は押し上げ要因が一時的で、20年から22年までの期間は「インフレにおけるパンデミック(世界的大流行)サイクル」の一環であり、歴史的な基準で比較すべきではないとの見解を改めて表明。「今年のインフレ率は低下し、長期的には目標値を上回るだろう」と述べ、インフレ率は22年全体として目標値を上回り、23年と24年には目標値を「少し下回る」とするECBの予測を繰り返した。

レーン氏は「確かに5%という数字を聞くと、低インフレ率が長い間続いた後ではとても奇妙に聞こえるが、今年中にはインフレ圧力が緩和すると考えている」と述べた。

ECBの予測ではインフレ率が第4・四半期までに1.9%に戻るが、影響力のある政策決定者の多くはこの予測に疑問を呈し、より上昇するリスクが高まっており、目標値を超える数値が来年まで続く可能性があると警告している。

先月のECB理事会で一部の政策決定者はインフレリスクを明確に認めるべきだと訴えたが、レーン氏が反論するという異例の激しい討議となったと議論に詳しい複数の関係筋がロイターに明らかにした。

レーン氏はRTEに対し、エネルギー価格の高騰は大きな懸念材料だが、今年の石油・ガス市場では供給圧力が緩和されるとの見方を示した。

レーン氏は、ECBは高いインフレ率は持続しないと考えており、金利政策を変更することは「まだない」とも述べた。

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