- 2022/01/08 掲載
米国株式市場=日足・週足とも下落、米利上げやオミクロン懸念で
ナスダックは週ベースで21年2月以来最大の下落率を記録し、全体相場の下げを主導した。
米労働省が7日発表した21年12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予想の40万人増を下回った。ただ、失業率は22カ月ぶりの低水準となる3.9%と、前月の4.2%から改善したほか、時間当たり平均賃金が前月比0.6%上昇と、11月の0.4%上昇から伸びが加速した。
ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ(ボストン)のチーフインベストメントストラテジスト、マイケル・アロン氏は「投資家が注目したのは、非農業部門雇用者数が予想を下回ったにもかかわらず、労働市場は引き続きタイトであるという点だ。FRBが予想以上に積極的に引き締めに動くことを懸念している」と述べた。
業種別では、一般消費財と情報技術が下落を主導。長期金利の上昇が支援材料となり、金融は高い。銀行株指数も週間で9.4%上昇し、20年11月以来最大の上昇率を記録した。
今週はオミクロン株への感染拡大も重しとなった。
投資家は、ハイテクを中心とした成長株から、高金利下でも比較的投資妙味が期待できるバリュー株へとシフトしている。今週はS&P500バリュー株指数が1%上昇する一方、成長株指数は4.5%下落した。
S&P500のエネルギーセクターは今週、10.6%上昇。20年11月以来の大幅高となった。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでは1.38対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は102億1000万株。直近20営業日の平均は104億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 36231.66 -4.81 -0.01 36249.5 36382.8 36111.5
9 4 3
前営業日終値 36236.47
ナスダック総合 14935.90 -144.96 -0.96 15095.7 15171.0 14877.6
2 2 3
前営業日終値 15080.87
S&P総合500種 4677.03 -19.02 -0.41 4697.66 4707.95 4662.74
前営業日終値 4696.05
ダウ輸送株20種 16268.77 -76.48 -0.47
ダウ公共株15種 968.10 +5.64 +0.59
フィラデルフィア半導体 3796.32 -112.71 -2.88
VIX指数 18.76 -0.85 -4.33
S&P一般消費財 1569.02 -26.34 -1.65
S&P素材 561.17 -0.49 -0.09
S&P工業 900.75 -0.26 -0.03
S&P主要消費財 807.65 +1.25 +0.15
S&P金融 684.91 +7.77 +1.15
S&P不動産 308.70 -1.70 -0.55
S&Pエネルギー 467.58 +6.69 +1.45
S&Pヘルスケア 1567.50 -7.16 -0.45
S&P通信サービス 260.30 -0.82 -0.31
S&P情報技術 2912.02 -29.71 -1.01
S&P公益事業 357.85 +2.68 +0.75
NYSE出来高 9.60億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28440 - 10 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28405 - 45 大阪比
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