- 2022/01/11 掲載
NY市場サマリー(10日)10年債利回り約2年ぶり高水準、ダウ下落
主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の95.993。昨年11月末に付けた1年4カ月ぶり高値に近い水準にとどまっている。
米ゴールドマン・サックスのエコノミストは、FRBは今年4回利上げし、早ければ7月にバランスシートの縮小に着手すると予想。これまでは、利上げは3月、6月、9月の3回と予想していたが、今回、12月を追加し計4回とした。
このほか、JPモルガンとドイツ銀行もFRBによる積極的な金融引き締めを予想。CMEのフェドウオッチによると、FRBは3月に80%の確率で利上げに踏み切るとの予想がすでに市場で織り込まれている
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.3%安の4万1346.71ドル。
<債券> 米連邦準備理事会(FRB)が3月にも利上げに着手するとの観測が広まる中、10年債利回りが約2年ぶりの水準に上昇した。
FRBの金融政策を巡っては、リッチモンド地区連銀のバーキン総裁がこの日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、3月にも利上げできると発言。これに先立つ7日、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、「FRBが政策金利を緩やかなペースで調整し、前回のサイクルよりも早期にバランスシートの縮小に踏み出すほうがいいと考える」と述べていた。
終盤の取引で10年債利回りは0.9ベーシスポイント(bp)上昇の1.778%。一時は1.808%と、2020年1月21日以来の高水準を付けた。
10年債利回りは7営業日連続で上昇。18年4月(8営業日連続)以来の長さとなる。また、先週1週間の上昇は週間の上昇として19年9月以来最大だった。
30年債利回りは0.3bp低下の2.113%。
2年債利回りは2.8bp上昇の0.898%。一時は0.91%と、20年3月3日以来の高水準を付けた。
<株式> S&P総合500種とダウ工業株30種が続落して取引を終えた。ただ、日中安値からは大きく戻す展開となった。金利上昇を巡る懸念が重しとなり、ナスダック総合も一時下落していたが値拾いの買いが入ったとみられ、終盤にプラスを回復した。
ナスダックは一時、昨年11月22日に付けた取引時間中の最高値を10.37%下回っていた。
<金先物> 米長期金利の上昇を眺めて綱引きとなった後、小幅続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.40ドル(0.08%)高の1オンス=1798.80ドル。
<米原油先物> 投資家のリスク回避姿勢が強まる中、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は、前週末清算値(終値に相当)比0.67ドル(0.85%)安の1バレル=78.23ドル。3月物は0.74ドル安の77.70ドル。
ドル/円 NY午後4時 115.24/115.27
始値 115.31
高値 115.45
安値 115.06
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1324/1.1328
始値 1.1323
高値 1.1334
安値 1.1286
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時45分 95*09.50 2.0875%
前営業日終値 94*22.00 2.1160%
10年債(指標銘柄) 16時43分 96*18.50 1.7550%
前営業日終値 96*14.50 1.7690%
5年債(指標銘柄) 16時43分 98*23.50 1.5153%
前営業日終値 98*25.00 1.5050%
2年債(指標銘柄) 16時43分 99*22.75 0.8984%
前営業日終値 99*24.50 0.8700%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 36068.87 -162.79 -0.45
前営業日終値 36231.66
ナスダック総合 14942.83 +6.93 +0.05
前営業日終値 14935.90
S&P総合500種 4670.29 -6.74 -0.14
前営業日終値 4677.03
COMEX金 2月限 1798.8 +1.4
前営業日終値 1797.4
COMEX銀 3月限 2246.2 +5.3
前営業日終値 2240.9
北海ブレント 3月限 80.87 ‐0.88
前営業日終値 81.75
米WTI先物 2月限 78.23 ‐0.67
前営業日終値 78.90
CRB商品指数 236.6372 ‐1.2608
前営業日終値 237.8980
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