- 2022/01/25 掲載
財政は国の礎、市場や国際社会の評価に耐える政策必要=岸田首相
[東京 25日 ロイター] - 岸田文雄首相は25日午後の衆院予算委員会で、財政は国の礎と指摘し、市場や国際社会の評価に耐える財政政策が必要と述べた。「首相は現代貨幣理論(MMT)を信じるか」との前原誠司委員(国民)の質問に答えた。
前原氏は、自民党内に首相直轄の財政再建重視のグループと、MMT信奉者を含む高市早苗政調会長のグループが並立する状況を疑問視した。
<PB黒字化目標、達成具体策ないと前原氏批判>
前原氏は2025年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化を達成する財政健全化目標を実現するには、足もとの実績を大幅に上回る高成長が必要で、具体策がないと批判した。
首相は「おっしゃるように、近年の経済政策のまま進めて、(目標実現の前提となる成長率の)数字を実現するのは、間違いなく難しい」とし、成長率底上げのため取り組んでいると説明した。
株主資本主義からの転換は、重要な課題のひとつと強調し、「民間や市場にすべて任せるのでなく、官民共同で仕組みを作っていく」と述べ、賃上げを進めていると話した。
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