- 2022/02/03 掲載
ワイヤレスゲートと慶大など、子ども食堂支援事業DX化に向けた実証実験を実施
■実証実験までの経緯
ワイヤレスゲート社は、逆プロポ(官民共創によって新規事業を生み出すSOCIALX社のサービス)を活用し、大阪府枚方市とSOCIALX社と子ども食堂支援事業における課題解決の協議を重ねて参りました。
枚方市は、現在19団体21箇所(※2)で運営されている子ども食堂が、市内の全ての小学校区(45校区)で実施されることを目指しています。そのための課題の1つが食材寄付者(個人・法人)と子ども食堂とのマッチングであり、食材の配送でした。
全国の子ども食堂を支援しているむすびえによれば、配送や宅配の課題は大阪府枚方市に限ったことではなく、全国の子ども食堂の共通課題でした。ワイヤレスゲート社とむすびえは、枚方市での実証実験の成果を全国展開することを見据えた協議を開始。むすびえも本実証実験に参画することとなりました。
更に、食材等の配送業務の支援としては、タクシー車両にて有償貨物運送(※3)を行うことで、タクシーの有する機動力を活かし、課題であった食材の適切なタイミングでの提供が可能となることを考え、ワイヤレスゲート社は枚方市にて事業活動を営む第一交通社に協力を要請し、第一交通社にて国土交通省に貨物自動車運送事業法の許可の取得等を経て、本実証実験への参画となりました。
また、本実証実験の成果の全国展開を見据え、SIP 第2期の構成員である慶應義塾大学SFC研究所と連携することにより、「食」の生産・流通・消費を最適化するデータ連携基盤「スマートフードチェーンプラットフォーム(SFP)」を活用した食品ロス削減に資する仕組み構築の可能性を検証します。
(※1) 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクト
(※2)枚方市が補助金を交付している子ども食堂の数
(※3)貨物自動車運送事業法の許可の取得等によって、タクシー事業者が食料・飲料の宅配業務を行うことができる措置
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