- 2022/02/08 掲載
新生銀、新経営体制が始動=川島新社長「公的資金返済まい進」
新生銀行は8日、インターネット金融大手SBIホールディングス傘下での新体制移行に向けた臨時株主総会を東京都内で開き、川島克哉SBI前副社長、五味広文元金融庁長官ら7人の取締役選任案を可決した。総会後の取締役会を経て、川島氏が社長に、五味氏が会長に就いた。新経営陣は、グループの相乗効果発揮による収益力強化と公的資金返済という重要課題を背負う。
川島氏は総会で、今後の経営方針について「伝統的な銀行モデルから脱却し、銀行の高い信用力を有した総合金融グループとして企業価値を高めていく」と強調。SBIグループのネット証券などの顧客基盤や地方銀行ネットワークと、新生銀が強みとする消費者金融や多様な事業融資の機能との相乗効果の発揮に取り組む考えを示した。
最重要の経営課題となる約3500億円の公的資金返済に関しては、「公的資金を返済するという大義の下、業務にまい進していく」とした一方で、具体策については「深く、多面的に検討する必要がある」と述べるにとどまった。総会では2割超の新生銀株式を保有する国も取締役選任案に賛成したが、3年をめどとした公的資金返済へ実行力が問われそうだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕川島克哉
新生銀行新社長
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