- 2022/02/10 掲載
米物価上昇、年内に緩和へ 50bpの利上げは不要=クリーブランド連銀総裁
メスター総裁は欧州経済・金融センター(EEFC)が主催したオンラインイベントで、労働市場が引き締まり、インフレ率がFRBの目標を大きく超えて推移する中、FRBが緩和策の解除に動き始める時期が来たとし、これには3月の利上げ着手のほか、約9兆ドルに膨れ上がったバランスシートの積極的な縮小が含まれると述べた。
インフレ率については「今年と来年は(FRBの目標である)2%を上回る水準にとどまるが、物価上昇は緩やかになる」と予想。ただ「こうした予想はFRBが適切な措置を取るかどうかに左右される」としたほか、3月以降の利上げについても、物価動向次第になるとの見方を示した。ただ、50ベーシスポイント(bp)の幅での利上げサイクルを開始する必要はないとの見方を示した。
FRBのバランスシートについては、過去と比べ速いペースで縮小させる必要があると指摘。「国債を中心とした保有へのシフトを加速化するために、縮小過程のある時点で、住宅ローン担保証券(MBS)の一部を売却することを支持する」と述べた。
メスター総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。
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