- 2022/02/10 掲載
豪NAB、10─12月期キャッシュ利益は9%増 融資が拡大
モルガン・スタンレーの予想(約16億豪ドル)を上回った。
ロス・マキューアン最高経営責任者(CEO)は「NABの2022会計年度は順調に始まった。資産の質は引き続き良性で、競争の激しい環境にもかかわらず、事業全体で良好なモメンタムが続いている」と述べた。
第1・四半期中には貸出残高および預金残高がそれぞれ180億豪ドル増加し、両分野で市場シェアが拡大。収入は8%増えた。
オーストラリアの住宅ローンは2.6%増、企業向け融資は3.4%増、ニュージーランドにおける融資は2.2%増となった。
UBSのアナリストは「力強い業績」と評価。引当金繰入前営業利益(PPOP)レベルでは、コンセンサスを大きく上回っているという。
マキューアンCEOは、新型コロナウイルスのオミクロン変異株によるサプライチェーン(供給網)や労働市場への影響が不確実性をもたらしているものの、オーストラリアとニュージーランドの見通しについては楽観的だと付け加えた。
NABは国内の同業他社と同様、厳しい競争の影響を受けており、純金利マージンは5ベーシスポイント低下して1.64%となった。
12月末時点の普通株Tier1比率(CET1)は12.4%と、9月末時点の13%から低下した。
PR
PR
PR