• 2022/02/10 掲載

EXCLUSIVE-スイス中銀、年金救済に向けた配当増額を労組が要求

ロイター

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[チューリヒ 8日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は、スイスフラン相場の押し下げを図る通貨政策でこれまで得た1000億フラン(1083億5000万ドル)超の利益を公的年金制度の資金不足の穴埋めに充てるよう、労組団体から圧力がかかっている。

スイス労組連盟(SGB)のチーフエコノミスト、ダニエル・ランパート氏はロイターに、公的年金制度の資金不足の穴埋めを目的とする中銀の配当増額の是非について、国民投票の実施を検討していると明らかにした。

中銀の銀行評議会の元メンバーである同氏は、国民投票の実施に必要な10万人の署名確保と国民投票での賛成多数による承認に自信があると述べた。

中銀は労組の動きについてコメントを控えた。中銀には保有資産を政府系ファンド(SWF)に転換するよう求める声がこれまでにあったが、中銀は独立性が損なわれるとして拒否。年金への資金拠出についても反対する可能性が高いとみられる。

同国の公的年金制度は国内勤務経験がある全員が受給者となっており、2025年までに赤字に転落し、32年までに年間赤字額が50億フランに膨らむと予想されている。

中銀はフラン高阻止の市場介入で得た外貨で購入した株式と債券で多額の利益を上げてきた。

2021年は260億フランの利益を見込んでおり、過去に留保した利益を踏まえると、累計の純利益は1080億フランに上る。

中銀は利益のうち60億フランを中央・地方政府への配当金として支払う。ランパート氏は、これを増額し、他の用途に使うべきだと主張した。

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