米バークシャー、90代取締役の1人のマーフィー氏が退任

［１４日　ロイター］ - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイは１４日、同氏の長年の友人で２００３年からバークシャーの取締役だったトム・マーフィー氏（９６）が新型コロナ感染と回復をきっかけに退任したと発表した。

バフェット氏は声明で、感染からの回復に絡んで退任の申し出がマーフィー氏から電話であり、受け入れたとした。その上で「マーフィー氏は私に他のだれよりも事業経営について教えてくれた。われわれは５０年以上の友人であり精神的なパートナーだった。もっと早く彼と出会っていればよかったというのが私の唯一の後悔だ」との言葉を贈った。マーフィー氏は引き続き株主でいるという。

バークシャーはマーフィー氏の後任はまだ発表していない。取締役会ではバフェット氏を含めなお３人が９０代。２０２０年には取締役会に１６年在籍したマイクロソフト共同創業者でバフェット氏の友人のビル・ゲイツ氏が退任。昨年は９月にもう１人の取締役のウォルター・スコット氏が死去した。一方でバフェット氏の娘ら２人が昨年に取締役に加わっている。